幻蝶の錬金術師

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第五研究所にへつき、身を潜めている私達。

「ふーん…使ってない建物に門番ねぇ…」

「めっちゃ怪しいよね」

「どうやって入る?」

建物の前には門番が一人。

「入り口作るか?」

「それじゃぁ錬成反応の光で門番にバレちゃうよ…」

私はふぅ…と息を吐いた。

すると…

「よい…しょっ!!」
「おわッ」

アルはエドを放り投げたかんじにやり、エドは綺麗に着地した。

私は唖然としてその行動を見た。

「おーい。ななしも来いよ。」

「いやいや…そんな軽々と言わないでよ。」

「大丈夫だ!受け止めるから!!!」

「えっ…嘘」

私は絶対無理だろうって顔をした。

「何でんな顔すんだよ!!そこは信じろよっ!おら、大丈夫だ!!」

「アル…よろしくね」

「うんっ大丈夫だよ!」

エドは両手を広げて待ってくれている。

私は2人を信じて走りった。

「…うっ」

「よ…っとー…」

エドは本当に軽々と受け止めてくれた。

「大丈夫かー?」

「うん…あー、びっくりした。自分に」

「は?」

ちょっとだけドキッとしたのは内緒…。

****
「うげ、入口もがっちり閉鎖かよ」

「本当だ…」

入口は板に釘を刺してがっちりと固められていた。

「奥まで続いてそうだな…。アルとななしはここで待ってろ」

「ええ?一人で大丈夫?」

「大丈夫もなにもおまえのでかい図体じゃここ通れないだろ」

「エド」

「ん?」

「戻ってきてね。じゃないとエドとは口利かないからね。」

私はニッと笑って言った。

「それは今後の旅が気まずくなるな…だからぜってー戻ってくる」

エドはあの中へ入って行った。
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