幻蝶の錬金術師

□XU
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ダブリスに着き、三人でMEATと書かれた看板を見上げていた

「―――とうとう来ちまったなぁ…」
「うん…」

「……師匠…留守だといいなぁ!!」
「うん!!」

「いや、留守だったら来た意味ないじゃん。早く入ろうよー…」

私は呆れたように2人に言った。

汽車の中の出来事はなかった事にした。
そして2人に気にしないで、いつも通りに楽しんで旅しよう!

って言っといたが…
ハッキリ言って苛々はおさまってない。

「へいらっしゃい!!」

「「ぎゃあ!!」」
「何でそんな驚くの…ハハッ」

私はおかしくって笑った。

後ろか声がして振り向くとがたいがいいお兄さんがいた。

「あれー?エドワード君?ひっさしぶりぃ!」
「メイスンさんだっけ?こんにちわ…」

「あっはっはー!すっかり大きくなって!こっちの鎧の人は?」
「弟のアルフォンスです」

「…すっかり大きくなって…。あれ?こちらのお嬢さんは?」

「あ、一緒に旅をしてるななし名無し
です!」

私はニコッと笑った。

「可愛らしいお嬢さんだね!何?エドワード君の彼女?」

「いや…「ちちちち違いますっ!!!!」…そんな否定しなくってもいいじゃんか」

エドがすごい否定をした。
私はそれにむっとした。

「イズミさんに会いに来たんだろ?待ってな、今呼んで来てやっから」

そして兄弟はすごい震えていた。

「えー…そんな怖い人なのー??」
「怖いってもんで納まらねえよっ」

そんなやりとりを続けていたら…

「…エド…か?」

するとその人は目をかっぴらいてエドの頭をがしっと鷲掴みにする

「よく来た。大きくなったな。こっちは?」
「アルフォンスです、ご無沙汰してます。」

「そうか、すごく大きくなったな。ん?」

そして私に視線を向けられた。

「えと、一緒に旅をしているななし名無しです!」

私達は握手をした。
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