少女と仲間達。

□喧嘩はグーでやるべし
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「副長オオオオ!!」

会議中…今日はすごく騒がしい。

隊士たちはある話題で盛り上がってる。
その話題は最近起こった出来事…

「局長が女にフラれたうえ、女を賭けた決闘で汚い手使われ負けたってホントかァァ!!」

そう、その事件は局長の近藤さんが決闘で負けたことだった。

「女にフラれるのはいつものことだが、喧嘩で負けたって信じられねーよ!!」

「銀髪の侍ってのは何者なんだよ!!」

まぁ、それは私も気になる…
近藤さんが負けるとかあり得ないもん。

「会議中にやかましーんだよ。あの近藤さんが負けるわけねーだろが。誰だ、くだらねェ噂たれ流してんのは」

すると隊士たちは棒付きキャンディーを食べてる私と隣に座ってる総悟を指差した。

「沖田隊長と琴葉ちゃんがスピーカーでふれ回ってたぜ!!」

土方さんは私達に視線をやった。

「俺達は土方さんに聞きやした。な、琴葉」

「うん」

私達はニタニタと土方さんを見た。

「コイツらに喋った俺がバカだった…」
「なんだよ、結局アンタが火種じゃねェか!!」

「偉そうな顔してふざけんじゃないわよ!!」
「って事は何? マジなのあの噂!?」

次々と土方さんへの不満が向けられた。

ってか、今女の喋り方したやついたよね?

「うるせェェェぁぁ!!」

「!!」

土方さんはとうとう切れた。

「会議中に私語した奴ァ切腹だ。俺が介錯してやる。山崎…お前からだ」

「え゙え゙え゙!? 俺…何も喋ってな…」
「喋ってんだろーが、現在進行形で」

めちゃくちゃだ。

私は棒付きキャンディーをパキッと噛んだ。

「あま…」

私は棒をみて呟いた。

「…虫歯できるぜィ?」
「だいじょーぶ」

私はぶいっとやった。

「ウィース。おお、いつになく白熱した会議だな」

空気読んでください…

近藤さん…!!!!


「よ〜し。じゃあ皆、今日も元気に市中見廻りに行こうか」

いやいや!!!
左頬は大きく腫れているよ!?

噂は本当ですよって自分からいってるもんじゃないですか!!!

私は唖然として近藤さんを見た。

そして、土方さんはため息をついた。
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