少女と仲間達。
□柳生篇2
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「出てこい!!芋侍がぁ!!」
「すみませーん。イモ侍じゃないけどいっすか?」
私は笑いながら出てきた。
「あぁ?紅一点か」
「いえっす。表のチャラ男はすぐ皿わったんで。あとあなただけ…私今ものすごくうずうずしてるんですよ。戦いたくって」
ずーっと笑顔な琴葉に警戒心ありありの西野。
「おい、琴葉。」
そこには肩車をしている総悟と神楽ちゃん。
「最悪、やっぱバカは2人じゃん」
私は笑顔から真顔になった。
「だまりなせェ。お前、その顔になったらめんどくさいんでさァ」
「…」
「だから、あっちで見てろィ」
私はしぶしぶはしっこで見た。
なんだよ、せっかく強い相手と戦えると思ったのに…
っと思ったら神楽ちゃんが総悟の片足を掴み西野を殴った。
「…か…神楽…ちゃん?」
私は真っ青な顔をして近寄った。
皿割ったけど、総悟がああああ!!!
「勝ったアル!記念写真!!!」
神楽ちゃんは携帯で写真を撮った。
「えー…」
「琴葉も一緒に撮るアルか?」
私は後が怖かったので断った。
そして神楽ちゃんはササッと屋敷から出て行った。
「…総悟は寝てる顔は可愛いのにー」
私は気絶してる総悟のほっぺをつんつんしてた。
そして自分の携帯を取り出して…
−カシャッ
「これ、ばれたら怒られるな〜」
私は苦笑いしながら携帯をしまった。
そして、新八くんと近藤さんと合流した。
私は戦う気が冷めたから総悟をひきずって日陰に行った。
私はふーっと座った。
隣には気絶してまだ寝てる総悟。
「…左肩どーなんだろう。一生動かなかったらどうしよう。こんな肩使い物になんないよ」
私は膝に顔をうずめた。
「もし、一生動かなくなったら真選組としてもういらなくなるのかな?…皆とバラバラ?…嫌だよー」
私はぐっと左手を握った。
だが力が入らない。
「なんで力は入らないんだよ…っ!!!」
「なに叫んでるんでィ」
私はハッと隣を見た。
「総悟…」
沖田は目を覚ましたのか、起き上がって琴葉の前に座った。
「お前、黙ってることあるんじゃないんですかィ?」
私はぐっと唇をかんだ。