少女と仲間達。
□ミツバ篇
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「ふぁ〜、よく寝た…って皆集まってどったん?」
私はふら〜っと歩いていたら皆が集まっていた。
「琴葉ちゃん!見てよ、綺麗なお姉さんがいるんだよ!!」
「綺麗なおねぇさーん?」
私はん?っと顔をして襖の奥を覗いた。
「ぁ…あー!!!ミツねぇー!!」
私はバンっと襖を開けてミツねぇに抱きついた。
「あらあら、元気ねぇ琴葉ちゃん」
くすくすっと笑いながら頭をなでてくれるミツバお姉ちゃん。
−グイッ
「うぇっ」
急に襟を掴まれた。
「おい、何姉上に抱きついてんでィ」
総悟だった。
「い、いじゃん別に」
そう、総悟とミツバお姉ちゃんは兄妹だ。
やっぱり美形だ。
「そーちゃん、女の子に暴力はだめよ!」
−ドンッ
「どはっ」
「ごめんなさい!!おねぇちゃん!!」
勢いよく私を離し土下座をした総悟。
私は背中を押さえながら唖然とした。
てか、扱い酷くない?
「ハハハハハ。総悟の奴は本当にミツバ殿には頭が上がらないな。そうだ!総悟、これからミツバ殿に江戸を案内してやってはどうだ?」
「ありがとうございます。ささ、姉上。」
そう言って総悟はミツバお姉ちゃんを連れて出て行った。
「…荒らしのようだ。でも、総悟が嬉しそうで何よりだっ」
私はへらっと笑った。