幻蝶の錬金術師

□V
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私はふらふらしていたら近くにエドとアルがいた。

「エド!!!アル!!」

私は遠くから叫び兄弟たちのところまで走って行った。

「ななし!」

「おまっ、どこに行ってたんだよ。探したじゃねーか。」

「ごめんね!ちょっとそこらへんうろうろとしてました…。」

私は息を整えながら言った。

「ふーん。」

すると…

「エドワードさん!ななしさん!」

急に名前を呼ばれた…

「エドワードエルリックさん!ななし名無しさん!!」

軍の方だった。

私達はその人の方に振り向いた。

「何?俺たちになんか用?」

「至急本部に帰るようの事です!」

なんかあったのかな…?
なんて思っていたら。

「鋼の錬金術師!幻蝶の錬金術師!!」

憲兵さんの後ろに立つサングラスの男が私達の二つ名を言った。

それもすごい殺気で。

憲兵さんは銃を構えた。

「だめですっ」「やめろっ!」

エドと私は止めようとしたが…

ぐしゃ…

憲兵さんは…

「ひっ!!!!」

私は動けなかった…。

動け!!動くんだ!私…

ゴーンゴーン
タイミングよくなった鐘。

「はっ!!アル!ななし!!逃げろ!」

エドが私の手首をつかみ走った。

私達は走り、路地裏に壁を作った。

バーン!!!!

「でえええええ」

その壁は見事に壊されてしまった…

「くそっ!!!俺たちに何の用だ!!!!」

エドは立ち止り傷の男に聞いた。

「用はない。ただ国家錬金術師を殺すだけだ。」

ぞくっ

私は背筋が寒くなった。

そんなこんなで傷の男はエドとアルに攻撃をした。

アルは一瞬にしてぼろぼろにされてしまった。

「アル!!!!!!」

私はアルに近寄ろうとしたその瞬間!

ガキンッ

「うっ!!!」

私は傷の男に攻撃された。

だか、すぐ刀を錬成し、危機一髪ってとこだった。

「仲間を助ける暇などない!」

「ななし!!!!!」

「くっ!!!!」

私はすぐ、その場をどいた。

傷の男はエドに近づいた…
その瞬間!!!!!

バキバキ!!!!

「エ…エドオオ!!!!!!」

エドの右手が破壊されてしまった。

「おい、お前。お前の殺す相手は俺とななしだけか?」

「あぁ、国家錬金術師だけだ。」

エドは倒れながら傷の男に聞いた。

「じゃーよ、弟とななしは殺さないでくれよ。その代わりに俺を殺してくれていいから。」

私は、はっとしてエドを見た。

「な、何言ってんの?」

私は目に涙をためながら言った。

「ななし、お前泣き虫。」

エドはへらっと笑った。

「そんなこと…知ってる!!!!!死なないでよ!!!」

「そうだよ兄さん!!!馬鹿なことを言わないで!」

アルと私はエドに言った。

「いいだろう、鋼の錬金術師だけで…」

傷の男はエドに近づいて行った。

「や、やめろおおお!!」

ガキン!!!!

「エドを殺すなんて私が許さない。」

私はエドの前に立って傷の男を思いっ切り睨んだ。

「目の色が変わったな…これが噂の小さな悪魔か…」

私はその言葉を聞き傷の男に攻撃をした。

「その言葉!私の前で言うんじゃないわよっ!!」

私はがむしゃらに攻撃をしだした。

「や、やめろ!!!!ななし!」

エドは必死に止めようとした。

グサッ!

「ぐっ」

ななしは左肩をさされた。

「これで貴様も終わりだな…」

あぁ…もう、私死ぬんだ。

「や、やめろおおおおおお」

バーン!!

「危なかったな、ななし、そして鋼の」

そこには銃を持った大佐がいた。

「……遅。」

私はがたんっと膝から崩れ落ちた。
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