幻蝶の錬金術師

□V
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「その男は一連の国家錬金術師殺しの容疑者……だったが、この状況から見て確実になったな。タッカー邸の殺害事件も貴様の犯行だな?」

私は、その言葉を聞いて傷の男を睨んだ。


「錬金術師とは元来あるべき姿の物を異形の物へと変成する者…れすなわち万物の創造主たる神への冒瀆。
我は神の代行者として裁きをくだす者なり!」

「それがわからない。
世の中に錬金術師は数多いるが、
国家資格を持つ者ばかり狙うというのはどういう事だ?」

「どうあっても邪魔をすると言うのならば貴様も排除するのみだ」

「…おもしろい!」

大佐はニヤッと笑った…

だか、今日は雨。

「マスタング大佐!」

「お前達は手を出すな!」

すると傷の男はボソッと…

「マスタング…お前!焔の錬金術師…」

「その通り」

雨…大佐、雨降ってるのに戦う気??

私は攻撃された肩を押さえながらエドの方に歩いて行った。

「神の道に背きし者が、裁きを受けに自ら出向いて来るとは…
今日はなんと佳き日よ!」

「私を焔の錬金術師と知ってなお戦いを挑むか!愚か者め!!」

戦う気満々…。

雨降ってんのに。

すると…

「ぬおっ」

リザさんが足を引っ掛けた。

「な!何をするんだね君は!」

「雨の日は無能なんですから下がっててください、大佐!」

「あ、そうか。こう湿ってちゃ火花出せないよな」

可哀そうに大佐。だけど本当の事だ。

「わざわざ出向いて来た上に焔が出せぬとは好都合この上ない。
国家錬金術師!そして我が使命を邪魔する者!
この場の全員滅ぼす!!」

「やってみるがよい」

声とともに、傷の男の背後の壁が音を立てて一部壊れる。

「む…新手か!!」

「ふぅーむ。
我輩の一撃をかわすとはやりおるやりおる」

立ちあがったアームストロング少佐。

「壊して創る!!
これすなわち大宇宙の法則なり!!」

そして、脱いだ。

なんで脱ぐんですか…少佐。

そして、少佐と戦いってる間私はエドに近づこうとしたら。

ドーン!!

私は音をした方を向いたら…

傷の男はサングラスがとれていた。

「「イシュヴァールの民か……!!」」

私達は目を大きく開いた。

それからすぐに傷の男は逃げてしまった。
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