幻蝶の錬金術師
□XI
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私達は赤ちゃんが出てくるのをそわそわと待っていった。
するとパニーニャ達が部屋から飛び出してきた。
「おっ…おい!!」
「どうしたの!?大丈夫!?」
「血…血が…もうダメ…」
私はウィンリーを支えた。
そして部屋の奥には生まれたての赤ちゃんを抱くリドルさんの姿があった。
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「おい孫だよ俺の孫!か〜わいいなぁ」
デレデレなドミニクさん。
さっきと全然違うじゃん!!!
「本当に皆には…特に嬢ちゃんには世話になった。感謝する、ありがとう!!」
「そんなにかしこまられたら照れちゃう」
ウィンリーは照れて手を横に振っていた。
よかったね!
「どうでゲス社長。機嫌のよろしい所でひとつ弟子などとってみては…」
「却下、俺は弟子はとらん。それに嬢ちゃんにも家で待ってる家族がいるだろ。若ェ女の子が心配かけさせちゃいけねェ」
「ドミニクさん…」
「とりつくシマも無しかよ!」
「まっ、どうしても修行してえってーなら麓の腕のいい技師を紹介してやるからそこに行け」
「…たまにお仕事を見学に来てもいいですか?」
「けっ、ジャマするなら来るんじゃねェ。…ただし孫の顔を見にかまーになら来るがいいさ」
私とエドは顔を見合わせてにかっと笑った。