幻蝶の錬金術師
□XI
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−後日、私達はリドルさん達に駅の行き方を尋ねた。
「旧道を抜けたらとなりの街サウスフッド、そこからラッシュバレーへ馬車便が出てるからそれを使うといい」
「ありがとうございますリドルさん」
「それとパニー二ャ、街の衆に吊り橋の修理を頼んでおいてくれ」
「うん、分かった」
私達はげっそりして「また山道…」
とうなだれていた。
そして私達はリドルさん達に別れを告げた。
そして馬車を乗り継ぎやっと駅に着いた。
しかしその瞬間、汽車は丁度出発のベルを鳴らした。
「やばい!汽車が出るよ!」
「走れ!アル!ななし」
「うんっ」
「あっ!!ななし」
ふと後ろから呼ばれた声。
「銀時計!返すの忘れてた!ごめん」
パニーニャが私銀時計を渡した。
「ありがと!!またねっ」
私は大きく手を振った。
「気を付けてね!」
「お前もな!ばっちゃん心配してるぞ!ちゃんと電話しとけよ!」
「あんたに言われたくないわよ!」
「あっはっは!あのじじいからしっかり技術盗んで次に会う時はもっといいやつ付けてくれよな!!」
そう言って私達は出発した。