幻蝶の錬金術師

□XU
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「師匠の身体の具合は?」

「そこそこ元気だが、まぁ病弱にはかわり無いな。おいイズミ、エルリックのチビ共が来たぞ」

窓から店長さんがイズミさんという師匠に声をかけていた

そしてパタパタと足音が聞こえた。

そして急にドアがバンッと開きそしてエドが吹っ飛ばされた。

「ぇ…エドオオ!?」

私はええ!?って顔をしてエドの名前を叫んだ。

「おまえの噂はダブリスまでよ〜〜く届いてるぞ、この馬鹿弟子が。軍の狗に成り下がったって?ああ?」

女の人が出てきた。
あぁ、この人か…師匠って。

エドと同じフラメルの入れ墨…

「なんとか言え!!」
「無理だよイズミ」

エドはもう血塗れで見てられない…

「ん?この鎧はどちら様?」

「あっ…おっ…弟のアルフォンスです。師匠っっ、ああああのっ」

「アル!ずいぶん大きくなって!」
「いやぁ師匠も変わりないようで?」

すると、アルはぐるんとまわされた。
そして叩き落とされた。

「あら、そちらさんは?」

「え、えと…兄弟と一緒に旅をしています。ななし名無しと言います…」

私は怯えながらも自己紹介をした。

「あぁ…あなたが!エドから聞いてるわ」
「へ?」

私はまぬけな顔をしてしまった。
ついていけない…

「え〜と、あらためて…」
「…お久しぶりです」

「うん!よく来た!!」

私はその光景をみてほほえましくなった。
そして同時に…

羨ましいと思った。
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