幻蝶の錬金術師

□XU
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そして私達は駅に向かった。
そして駅についてシグさんはくるっと振り返った。

「また近くに来たら寄れよ」
「えっ、でも…」
「オレたち破門されちゃったし…」


「ばっかやろう!」
顔を見合わせる兄弟にシグさんが一喝した。

私はびっくりした。

「いいか?師匠でも弟子でもなくなったって事はだな、これからはひとりの人間として対等に接するって事だ。何を遠慮する事がある?ん?」

私はその言葉を聞いて笑った。

「あ〜〜〜〜くそ!!アル!オレたち何しにダブリスまで来たんだ!?」
「……あ!!」

意味を思い出したようだ。

そしてあの2人はびゅーんっと走って行ってしまった。

「あ、ちょっと!!エド!アルー!」

私が呼んでももう聞こえない。

「まったくもぉ」
「大変だな」

私はハハッと笑った。

「でもー…あれが逆に私を笑顔にしてくれるんです。あの忙しさが…」

私はでは!っと言ってあの2人を追いかけた。
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