少女と仲間達。
□喧嘩はグーでやるべし
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「行っちゃいましたよ。どーしやす多串君」
「おい、多串。お前誰だよ」
「誰が多串君だ。てか、琴葉お前そろそろ機嫌直せよ…」
私は無視。
「あの野郎…僅か二、三話で人のこと忘れやがって。総悟、ちょっと刀貸せ」
「?」
そうして土方さんは屋根の上に登って行った。
「くっだんない。あたし帰る」
私は屯所に帰ろうとしたら。
−ガシッ
「待ちなせェ。面白い戦いかもしれやせんぜェ」
総悟が私の手首を掴んで走った。
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「あの人強いねー。意外にも…」
私達は土方さんと銀髪の戦いを見ていた。
「ほらね、土方さん負けたじゃん」
私はぼけーとその戦いをみて、にやっと笑った。
「俺も一戦交えたくなりましたぜ」
「やめとけ。お前でもキツいぞ総悟」
そこには近藤さんがたっていた。
「近藤さん…」
「アイツは目の前で刃を合わせていても、全然別のところで勝手に戦ってるよーな男なんだよ。勝ちも負けも、浄も不浄も越えた所でな」
土方が屋根に寝ころんだ。
「ワリぃ近藤さん、俺も負けちまったよ」
そんな声が聞こえてきたきがする。
「やーっぱり面白い。そして甘い匂い」
「「??」」
私はパリッと飴を噛んだ