少女と仲間達。
□男には蛙に触れて一人前みたいな訳のわからないルールがある
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「総悟、琴葉ちゃん。あんまりゴチャゴチャ考えるのは止めとけ。
目の前で命狙われてる奴がいたらいい奴だろーが悪い奴だろーが手ェ差し伸べる。それが人間のあるべき姿ってもんよ。」
私は足をぶらぶらしながら話を聞いていた。
「あ゙っ!ちょっと!勝手に出歩かんでください!!ちょっとォォォ!」
そして、あの蛙のとこに走って行った。
「はぁ〜…底無しのお人好しだあの人ァ…」
「私はそんな近藤さんが好きだよー。昔から変わんないもん」
私はニコニコしながら近藤さんを見た。
「出た、近藤さんっ子」
総悟は言ってきた。
「昔からよくしてくれてるもん。だから護んなきゃ…って思う!」
私はでしょ?って笑いながら総悟に言った。
そしたら、珍しく総悟が笑った。
すると…
「いかんっ!!!」
近藤の声と銃声が聞こえた。
私達はすぐさま近藤さんの方へ向かった。
「近藤さんっ!!!!ねェ!起きてよ!」
私はさーっと青い顔をして近藤さんの名前を呼んだ。
「猿でも盾代わりにはなったようだな。」
「!」
その言葉に私と総悟はキレ、剣を抜いた。
「やめとけ。瞳孔開いてんぞ。」
土方は沖田を止めた。
「琴葉もだ。そんな殺気だすな。」
土方は琴葉の頭をポンポンっとやった。
私はゆっくりと剣をしまった。
そして顔を下に向けた。
「ふんっ男の中に女か…それもまだまだなガキなのに人一倍…人殺しの目をしておる。」
「てんめっ!!!」
その言葉に私じゃなく総悟がキレた。
−ギュっ
私は総悟の袖を掴んだ。
「だいじょぶ…その言葉には慣れてるから。」
「…っ!!!」
琴葉は酷く辛そうな顔をして笑った。