少女と仲間達。

□男には蛙に触れて一人前みたいな訳のわからないルールがある
4ページ/5ページ

「ホシは“廻天党”と呼ばれる攘夷派浪士集団。桂達とは別の組織ですが負けず劣らず過激な連中です。」

「そーか。」

そこには土方中心に会議をしていた。

「今回の事は俺の責任だ。指揮系統から配置まで全ての面で甘かった。もっかい仕切り直しだ。」

土方は腰を上げて、言った。
だが、その言葉に皆納得いかない。

「副長。あのガマが言った事聞いたかよ!あんなこと言われてまだ奴を護るってのか!?」
「野郎は人間のことをゴミみてーにしか思っちゃいねー。」

「それも…」

山崎は控えめに言葉を発した。

「琴葉ちゃんあんなに傷ついた顔してたんですよ??」

「あいつは、大丈夫だ。最年少で生意気でまだまだガキだが、昔から戦いを知ってる。お前らより剣を握る意味ももう分かってるだろう…だから大丈夫だ。そんなくそガキに負けてんじゃねーよ」

そう言って土方は外に出た。

「琴葉?」

外に出たらそこにはいつもの棒付きキャンディーを食べながらボーと縁側に座ってる琴葉がいた。

「んあ?あー土方さーん」

にこっと笑った。
土方は琴葉の隣に座った。

「なんかさー懐かしいな」
「あ?懐かしい?」

「うん。昔こーやって座って話してた。まだ私その頃めっちゃませててさー生意気だったよねー」

「いや、今もませてて生意気だけどな」

土方は突っ込んだ。

「ここで、『私、ずーっとずーっと近藤さんを護るんだーっ!!』って土方さんに話してた。」

土方はあァ…っと思い出したように言った。

「んまァ、あれだ。お前は変わらずそのままでいろよ。」

「うーん…そうだよね。まァさ、人殺しでも悪魔って言われても私はいいよー。もう、昔からの慣れだしさっ」

琴葉はうんっしょと立ちあがって…


「私は一生くそガキだっ」

琴葉は満面な笑みで土方にピースをして、歩いて行った…

「それはそれで俺が困るがな…」

そう言って土方は笑って煙草を吸った。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ