少女と仲間達。
□男には蛙に触れて一人前みたいな訳のわからないルールがある
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「ホシは“廻天党”と呼ばれる攘夷派浪士集団。桂達とは別の組織ですが負けず劣らず過激な連中です。」
「そーか。」
そこには土方中心に会議をしていた。
「今回の事は俺の責任だ。指揮系統から配置まで全ての面で甘かった。もっかい仕切り直しだ。」
土方は腰を上げて、言った。
だが、その言葉に皆納得いかない。
「副長。あのガマが言った事聞いたかよ!あんなこと言われてまだ奴を護るってのか!?」
「野郎は人間のことをゴミみてーにしか思っちゃいねー。」
「それも…」
山崎は控えめに言葉を発した。
「琴葉ちゃんあんなに傷ついた顔してたんですよ??」
「あいつは、大丈夫だ。最年少で生意気でまだまだガキだが、昔から戦いを知ってる。お前らより剣を握る意味ももう分かってるだろう…だから大丈夫だ。そんなくそガキに負けてんじゃねーよ」
そう言って土方は外に出た。
「琴葉?」
外に出たらそこにはいつもの棒付きキャンディーを食べながらボーと縁側に座ってる琴葉がいた。
「んあ?あー土方さーん」
にこっと笑った。
土方は琴葉の隣に座った。
「なんかさー懐かしいな」
「あ?懐かしい?」
「うん。昔こーやって座って話してた。まだ私その頃めっちゃませててさー生意気だったよねー」
「いや、今もませてて生意気だけどな」
土方は突っ込んだ。
「ここで、『私、ずーっとずーっと近藤さんを護るんだーっ!!』って土方さんに話してた。」
土方はあァ…っと思い出したように言った。
「んまァ、あれだ。お前は変わらずそのままでいろよ。」
「うーん…そうだよね。まァさ、人殺しでも悪魔って言われても私はいいよー。もう、昔からの慣れだしさっ」
琴葉はうんっしょと立ちあがって…
「私は一生くそガキだっ」
琴葉は満面な笑みで土方にピースをして、歩いて行った…
「それはそれで俺が困るがな…」
そう言って土方は笑って煙草を吸った。