少女と仲間達。
□煉獄関
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「いやー奇遇ですねィ」
「ホント、仕事しないでなにやってんの?」
私は笑いながら訊いた。
「いやいや、君たちはサボリでしょ?」
「うおい、今日は休みだ。糞眼鏡」
顔を合わせれば新八と琴葉は喧嘩。
「俺ァ、とくに女子の格闘技が好きでしてねィ。女どもがみにくい表情でつかみ合ってるトコなんて爆笑もんでさァ」
「なんちゅーサディスティックな楽しみ方してんの!?」
間違いない…。
「一生懸命な人を笑うなんて最低ヨ」
「試合に乱入してた奴が言うんじゃねーよ」
「それより旦那
面白い見せ物が見れるところがあるんですが、暇ならちょっと付き合いやせんか」
「は?総悟…もしかして」
私はびっくりしながら訊いた。
「その、もしかしてでさァ」
にやっと彼は笑った。
「……気分悪くなりますよ。」
「はァ…?」
****************
私達は路地裏のとある場所にいた。
「オイオイどこだよココ?悪の組織のアジトじゃねェのか?」
「アジトじゃねェよ旦那。裏世界の住人たちの社交場でさァ」
私は刀をいつでも取り出せるようにかまえていた。
「こいつ等とあんまし目合わせない方がいいですよ。」
「そんなんお前を見てればわかるわ」
私はにこっと笑ってあーそうって言った。
「ここでは、表の連中は決して目にすることができねェ、面白ェ見せ物が行われてんでさァ」
建物中に入ってく私達。
そして入口が見えた。
それは地下闘技場 煉獄関。
「趣味のいい見せ物だな」
私は銀さんを睨んだ。
「煉獄関・・・ここで行われているのは、正真正銘の」
「殺し合い…」
私は真顔で言った。
そしてその後に…
「勝者、鬼道丸!!」
その言葉で周りは騒いだ。
「こんな事が・・・」
「賭け試合か・・・」
「こんな時代だ。侍は稼ぎ口を探すのも容易じゃねェ。命知らずの浪人どもが金ほしさに斬り合いを演じるわけでさァ」