少女と仲間達。
□煉獄関
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「胸クソ悪いモン見せやがって寝れなくなったらどーするつもりだコノヤロー!」
「明らかに違法じゃないですか。沖田さん、アンタそれでも役人ですか?」
新八の言葉に琴葉は馬鹿にしたように笑った。
「ばか?これだから一般ピーポーは」
私はふっと笑った。
「何このガキ、イラつくんだけどぉ!?」
銀時がイラッとした。
「…役人だからこそ手が出せないんですよ」
私は真面目な顔をして言った。
「ここで動く金は莫大だ。残念ながら人間の欲ってのは権力の大きさに比例するもんでさァ」
「幕府も絡んでるっていうのかよ」
「そっ。これだからめんどくさいの、組織って。あんた達が羨ましいわ自由で」
私と総悟は三人の方を見た。
「言っとくがな。俺ァ、てめーらのために働くなんざ御免だぜ」
「あら、なーんだってきり…」
「アンタらは俺達と同種だと思ってやしたぜ。こういうモンは虫酸が走るほど嫌いなタチだと・・・」
2人はニヤっとした。
「アレを見て下せェ」
沖田は真ん中にいる鬼道丸を指差した。
「煉獄関最強の闘士、鬼道丸・・・今まで何人もの挑戦者をあの金棒で潰してきた無敵の帝王でさァ」
「んーまぁ。あいつを探ればなんか出てくるかも」
「あ?」
「心配いりませんよ。こいつァ俺の個人的な頼みで、真選組は関わっちゃいねー。ここの所在は俺と琴葉しか知らねーんでさァ」
そして、沖田は人差し指を口に当てていじわるっぽく言った。
「だからどーかこのことは、近藤さんや土方さんには内密に・・・」