少女と仲間達。
□記憶喪失
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−後日
マムシ工場でなにやら爆発があったようだ。
−ガンッ
「わっ」
コンクリートが土方さんの頭に勢いよくぶつかった。
「危ないから下がりなさ〜い
この人のようになるよ〜
ものっそい痛くて恥ずかしいんだよ〜」
「え…土方さん…ぶははは」
私はこらえきれなくって笑ってしまった。
−ドカーン
酷くなる爆発。
「エライ事になってるな」
「土方さんもエライ事になってますぜ」
「血だらだらだよ」
私は口元を手で覆い笑った。
「山崎 死んだんじゃねーのか」
「そりゃ困る。」
「土方さんは死ぬんじゃないですか」
私達はおかしな会話をしていた。
「副長 今 情報が入りました
局長も中にいるそうです」
「あんだと、山崎一人なら見捨てようと思ったが近藤さんがいるんじゃそうもいかねーな」
私は顔をしかめた。
「土方さん俺 リコーダー忘れたんで取りに帰ってきまさァ」
「そーか、二度と戻ってくるな」
「土方さん私も行きます」
私と総悟はパトカーの方に行った。
すると、工場からはバカでかい大砲が出てきた。
「俺 三角定規 忘れたから取りに帰ってくる」
「は?土方さん?」
「土方さん。三角定規ならここにありますぜ」
「なんで持ってんのおお!?」
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「革命起こすなら国の前に自分に起こしたらどうだ
その方が安あがりだし、よっぽどいいぜ」
「テメーに俺の気持ちがわかってたまるかァァァ!」
「しゃーねえ大筒用意」
私と総悟は筒の先端を土方さんお頭に合わせた。
「いや ちげーだろ」
「「え!?」」
「なんでびっくりしてんだァァ!!
こっちがびっくりだわァァ!!」
「副長あれ!」
一人の隊士が指をさした。
そこには近藤さん達が縛られていた。
「近藤さんっ!!!!」
琴葉は走って行ってしまった。
「あ、おい!琴葉、待てっ!!!」
土方の声なんて聞こえない。
−ドコオン
「え、うそ!!」
総悟は大筒を撃った。
「総悟ォォォォォ!!」
「昔 近藤さんがねェ
俺が敵につかまっても俺のことは気にするな
屍を越えるつもりでいけと
言ってたような
言わなかったような」
琴葉は半べそかきながら柴垣の方に近づいた。
「如月、大丈夫か?」
「うぅ、総悟が打った…死ぬかと思った」
「おい、柴垣ィ。そのガキこっちよこせ」
沖田が遠くから叫んでた。
柴垣は仕方がなく琴葉をつれて沖田に渡した。
「おいい、お前ぇ。怖かったー」
「琴葉が無茶するからでィ。ったく」
沖田は琴葉の頭をなでなでとしていた。
「…あの人はすぐ手なずけれる。なんで」
柴垣はぐっと拳を握った。
そしてふと近藤さんを見るとなにかが刺さっていた。
「木片が刺さってる!!!!!」
私は近藤さんを助けに行こうとしたが…
−バシッ
「離して、総悟!」
「だめでィ、今行ったらお前死にますぜ?」
沖田は琴葉の腕を掴んだ。
「……私が死んでも誰も悲しまないから。だから、愛されてる人を救って死んだ方がまし!!!」
その言葉に沖田は目を大きくして、握っていた腕を離してしまった。
その隙に琴葉は走って近藤さんへ助けに行った。
「んだよ…それっ」