少女と仲間達。
□カブト狩りじゃあああ!
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「局長!前方の木にカブト虫が…」
一人の隊士が言った。
その一言で私達の目が変わった。
神楽ちゃんが土方さんの頭を踏み台にしてカブト虫を捕ろうとした。
「カブト割りじゃあァ!!」
総悟が神楽ちゃんの足首を掴み地面に叩きつけた。
「カブト蹴りじゃあ!!」
銀さんが総悟の後頭部を蹴って木に激突させた。
「ワッハッハッ!
カブト……割れたァァア!!」
私はにィっと笑った。
そして銀さんと土方さんの後頭部を蹴ってジャンプをした。
「カーブート狩りじゃああああ……ってあり?」
私はぴたっと止まった。
なぜなら…
「え…カブトいない」
そう、飛んで行ってしまったのだ。
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「あの女。今度こそ決着つけてやりゃー。」
沖田は木の上に登っていた。
「へェー神楽ちゃん?総悟がやっちゃったんだってね定春28号」
私は笑いながら後ろからひょこっと顔を出した。
「昔から俺の後ろをひょこひょことついてきやがって…このひっつき虫」
「違うもん!ってかやりあうって何よ」
私は総悟の隣に座った。
「そのまんまでさァ。正真正銘の勝負でさァ」
総悟はいじわるっぽく笑った。
「え、ちょっと…」
「心配しなさんな。お前みたいな事はしないですぜ?」
そう言ってゆっくり立ち上がった総悟は私の頭をぐしゃぐしゃとやった。
「あ、総悟!」
総悟はあっとゆう間に降りて行ってしまった。
「うげ、夜通し瑠璃丸を探すって言うの忘れた」
私ははぁっとため息をついた。
「こりゃ、怒られるな…」