少女と仲間達。
□柳生篇2
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−結婚式
「それでは、新郎・新婦の入場です。」
全然幸せそうじゃない近藤さんが入場してきた。
「銀さん、人間一体どう転ぶとああなるんでしょうか?」
「見合いして、脱糞してワントラップを入れるとああなるんだよ。」
私達はそこに割って入った。
「旦那ァ、笑い事じゃないですぜ。」
「笑ってねぇよ。つーか、…笑えねーし。他人の結婚式で泣きたくなったの初めてだよ。」
「何とかなりやせんかねィ。
この披露宴は顔見世みたいなもんで、
この後皇女の星で正式な婚礼を挙げれば、
近藤さんもはれてゴリラの仲間入り、もう帰ってはきやせん。
ぶっ潰すなら今夜しかねーんです。」
「ぶち壊すって沖田くん?
最初からこの披露宴壊れてるだろ?
ゴリラだらけだもの。最初から壊れてるものを壊すなんてさすがの俺らでもできねぇもん。ゴリラだらけだし。」
「そりゃねーですぜ。旦那。
なんやかんやで俺達姐さんのために一役買ったんですぜ。
これで貸し借りなしにしやしょーや?」
「銀さーん!お願いだよ!」
「いやー琴葉ちゃんのお願いでもね〜」
銀さんは悩んでいた。
すると総悟の無線がなった。
「こちら近藤。応答願います、どーぞ。
お前ら何してんの??早くこの披露宴ぶっ壊してよ!!
ごちそう食わせるために呼んだんじゃねーんだぞ!どーぞ。」
「ご馳走ってこれバナナしかねーじゃん。あんま俺たちなめんじゃねーぞ。どーぞ。」
「今回俺たち真撰組は派手に動けん。
松平のとっつあんがいる。
あれに逆らえば真撰組は消される!!外野のおめぇらに頼むしかねーんだ。どーぞ。」
「このバナナはどこ産アル?どうぞ。」
「は?何言ってるのこんなときに?どうぞ。」
「俺トイレ行きたいんですけど。どうぞ。」
「そこらへんの奴に聞け!!どうぞ。」
「旦那俺が案内しやす。どうぞ。」
「近藤さん、バイバイ!どうぞ」
私達はとてつもなくどうでもいい会話を無線でしていた。
てか、無線いらなくね?
−ドカーンッ
大きな音がした。
近藤さんは壁に吊り下げられた。
そしてドア付近を見ると…
「お…お妙さああああん!!!!」
私は飛び跳ねてよろこんだ。
そしてお妙さんはすごい血相で近藤さんの方に走って行った。
「てめぇー、何してくれてんだぁ?私のお…。」
「え?お、夫?」
「私の弟に何とんでもねぇもん見せてくれてんだぁぁ???」
お妙さんは近藤さんを蹴った。
なんか、毎度毎度お疲れ様です。
近藤さん…
「ほんと、なにもかもめちゃくちゃ」
私は苦笑い。
「けど…これが一番の幸せなのかも」
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