企画部屋
□ずっと、そばにいます
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PM18:00
練習が終わった。
体育館からの距離は5〜6分程度の場所にホテルはある。
チェックインは既に済ませてあるし、部屋の鍵はもう一人の方が開けておいてくれているはずだ。
エレベーターから降りた黒子は、部屋番号を確認してインターホンを押した。
しばらく待つと、内側からドアが開く。
「―――…テツ」
酷く眠そうな青峰が顔を出した。
もしかしたら今の今まで寝ていたのかもしれない。
「おはようございます、青峰くん」
嫌味でもなんでもない、ただ思ったことを口にした黒子。
欠伸をした青峰を押し退けて部屋に入る。
持っていたエナメルをソファに投げ捨て、ポスリとベッドに倒れ込む。
「おい、風呂入ってから寝たらどうだ」
サラリと、黒子の髪を撫でた青峰が言う。
既に微睡んでいる黒子に届いたかどうかはわからないが、首を小さく横に振る。
動くのすら嫌で堪らないようだ。
苦笑した青峰はとりあえずジャージだけは脱がす。
そのままでは寝苦しくて起きてしまうだろう。
微かに動いた黒子だが、そのまま寝入ってしまった。
オレも寝るか、と誰かが聞いたらお前さっきまで寝てだろう!というような発言をしてそのまま黒子の横に潜り込んだ。