企画部屋
□ずっと、そばにいます
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PM19:12
微かに聞こえた物音に、身体を僅かに動かす。
だが身体がガッチリとなにかに捕まれているようで、自由に動かない。
目を開けても部屋が真っ暗なようで何も聞こえない。
…ピンポーン!!
間の抜けたインターホンが部屋に響いた。
ついでノック音が。
ドンドンドン!!
「テツくーん!青峰くーん!起きてー!」
寝ていることすらお見通しだ!と言わんばかりの桃井の声が聞こえた。
というかなんでわかったのだろうか。
まだ眠気でぼんやりする頭を働かせて考えるも答えは出ない。
「…ん、だよ…っせぇな…ッ!!」
苛立ったような青峰の声が聞こえた。
荒々しく立ち上がると足音を立ててドアに向かう。
パッと付けられた電気に目をパチパチと瞬く。
「なんだよ!」
「夕飯だから呼びに来たの。テツくーん!ご飯だよー」
「あ?もぅんな時間か」
そういえばお腹が空いたような…。
桃井と共に室内に戻り、起きた黒子に話しかける。
「飯だとよ」
「…もぅそんな時間ですか」
はふっと欠伸をした黒子に桃井がジャージを手渡す。
「ご飯のあとはお風呂だよ!」