短編

□キセキdeテスト
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「…涼太は反対か…」

「当たり前っしょ!他の皆も―――…あれ?」



ばっと他の面々を振り返った黄瀬がフリーズする。




「それで青峰くんの成績が上がるなら良いんじゃないですか?」

「く、黒子っち!?」

「知らん。勝手にやっていろ」

「緑間っち!?」

「赤ちんのお好きにどうぞー」

「紫原っちまで!?」




あぁ、ここに青峰っちの味方がいない…ッ!!






「涼太…?」


滅多に見せない、赤司の爽やかな笑み。





賛成か反対か?
…ふ、そんなの決まってるじゃないスか。




「ごめんなさい、青峰っち…ッ!!」


























―――…というわけだ、大輝。


…は?なにが?


ごめんなさい青峰っち…ッ!!お、オレはァ…ッ!!

 
…おい、なんだその苦渋に満ちた顔は。


今日まいう棒の新しい味の発売日なんだ。


だからなんだよ!


明日生きてたらあげるね、峰ちんに。


生きてたらってなんだよ!


残念だな、お前は今日、12位だ。


知るか!


人事を尽くさないからこうなるのだよ。


なんなんだよ、てめぇらは!


…青峰くん。


テツ!なんだこいつら、頭おかしくなったのか!?


大丈夫です。正常です。


どこが!?


それより、青峰くん。


ぁん?


また明日、生きてたら会いましょう。


…お前もか…。

 
―――…大輝以外は帰っていいよ。…あぁ、真太郎、それ、貸してくれないかい?


別に構わないが…何に使うのだよ。


…青峰っちーーー!骨は拾うからーーー!


骨ってなんだ!…ってもういねぇ!


お疲れさまでした。


じゃぁねぇー。


それは明日返せ。


あぁ、また明日ね。


…おい、ちょっと待て赤司。それ、…なんでハサミ構えてんだ人に向かって構えんな!


…大輝…。


な、なんだよ…ッ!!


…少し、話し合いをしよう。


話し合い!?ハサミ持った話し合い!?ってちょ、ま…ッ!!























「ギャァァァァァアアアアアアア…ッ!!」

























(あ、峰ちん生きてる)

(おはようございます)

(青峰っち…ッ!!)
 
(今日も12位だ。気をつけろ)

(真太郎、これ、ありがとう)

(てめぇら…ッ!!)


END
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