携帯獸−Parody−

□白に落ちる赤
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「結論から言うとね、僕、吸血鬼なの」

「は……?」

呆ける俺に笑いかけるとレッドは語り始める。




「…始まりは僕が生まれる前の話…」













一人の赤子が産声を上げた。

それが僕、レッドだった。

僕の母さんは知っての通り人間だった。
でも、父さんは吸血鬼だった。それも上位の。

見た目が若くてもだいぶ老いてたらしくて、僕が生まれて2ヶ月後、亡くなったらしい。
その時まだ僕は人間だった。


マサラを旅立つちょっと前に何故か太陽の光が眩しく見えるようになった。

その頃まだ自分が吸血鬼だなんて知らなくて、嬉しいそうな、それでいて泣きそうな顔で母さんは隠さず全部僕に話した。

この帽子はその時くれたんだ。


僕が旅立って、グリーンをあの場所で倒す直前、血を欲するようになった。

それが恐ろしくて、何もかも嫌になって、僕はこの真っ白な世界に閉じこもった。


今では月1で吸血しないとさっきみたいに倒れちゃうんだ。




「……以上、これまでの経緯」


ふぅ…。話しすぎて疲れた。




「………」
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