企画・リクエスト・記念

□たまにはデレておやりなさい!
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※リーフ(FRLG主♀)出ます!


俺とスイでマサラの道を歩いていていた。


「今日これからどうするよ」


まっさらに晴れている青空を見ながらスイは言った。
肩に乗っているピカチュウを撫でながら俺は答える。


「だったらさ、今からスイの「あ、ファイアー!スイー!」


言葉を遮るように声をかけられて振り返ると、俺とはまた違った亜麻色の髪を揺らしてリーフが走ってきた。
そうしてスイの隣に並ぶ。


「あのね、さっきマサキさんの所に行ってきたんだけど、ナナミさんがねー」


俺はリーフの話を聞かずに二人を見る。

リーフは美人だし、スイは顔だけはいいから外目から見たら美男美女カップルと言われることだろう。

スイは俺の、その、恋人なのになんで構ってくれないんだよ。
俺がせっかく一緒に歩いてやってんのに。

晴れ渡る空と違い、少し気分が曇り二人から目をそらす。

ほんとは俺みたいな素直じゃない、しかも男より可愛くて自慢の幼馴染みと付き合った方がいいんじゃないの?


「やっぱりスイとは気があうわね」


そう言って二人は笑う。

「顔もいいし、俺様でちょっとイタイけど面倒見いいし、ねぇファイア」


ニヤリとリーフが笑う。この顔は何かを企んでいるときの顔だ。


「スイを私に頂戴?」


途端、頭にきて何も考えずにスイの腕に自分の腕を絡ませる。


「す、スイは俺の所有物だからね!」

「ファイア‥‥!」


そういうとスイを見上げる。
真っ赤になって空いている方の手で口元を押さえていた。

いくらいつも殴ったりしていても俺はスイが好きだから。
一番スイを好きな自信はある。
誰にもスイは渡さない。

睨みつけるようにリーフを見るとふっと口元を緩めるとケラケラ笑い出した。


「へ?え?な何?」

「ふふふっ。ファイアったら可愛いー嫉妬しちゃってv」

「え、どういうこと?」

「だーかーら、嘘だってば、ウ・ソ!」


嘘‥‥!?


「え、じゃあスイを頂戴って話も‥‥」

「そ、そこからもう嘘よ」


俺に近寄ると耳にかかった俺の髪を退かさせると口を近づける。


「たまにはデレておやりなさい!」


そういって顔ごとスイの方に向かされた。
未だに固まったままのスイは余計真っ赤になる。

じゃあねぇ〜と手を振りながら走っていったリーフ。


「「‥‥‥」」


顔を赤くなるのを感じながらスイを見た。
あまりにも居たたまれなさすぎて俺は後ろで手を握る。
するとカタカタと手に振動が来た。そこには俺のポケモン達がいた。


「ねぇスイ」

「な、なんだよ」


慌てて答えたスイの顔は赤くて可愛い。


「バトル、しない?」

「いきなりか?」

「賭をしよう。負けた方が今日1日言うことを聞くってのはどう?」

「うっしゃー!受けて立つ!容赦しないぜファイア!」


いきなりやる気を出したスイに内心笑う。



「臨むところだ」






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