携帯獸−Main−
□そろそろYesを聞かせてよ
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「ヒビキ君よく聞きなさい」
「な、何?」
いつもと変わらず平和なワカバタウンの一角。
そこではコトネがヒビキに詰め寄っていた。
「シルバー君のこと、どう思ってるの?」
「そりゃあ好きだよ!」
ヒビキはコトネにバレないゆうに『友達』としての好きを演じた。
コトネはじっと見つめた後ひとつ溜め息をつく。
「‥‥ヒビキ君。それは友情の?それとも恋愛の?」
コトネがわざわざ聞いてくる時は自分で核心をついてくることが多い。
コトネはわかっているのだ。ヒビキがシルバーのことを恋愛的な意味で好きなことを。
「恋愛の、だよ」
「‥‥そう。ヒビキ君。シルバー君はね――…」
ヒビキはその言葉を聞いて、ボーマンダを取り出した。
そしてコトネをおいて遙か上空に上がっていく。
その顔に笑みを浮かべたまま。
*