携帯獸−Main−

□そろそろYesを聞かせてよ
3ページ/3ページ

オーダイルが地に伏せると悔しそうにボールに戻した。
いたわるようにボールを撫でるとホルダーに直す。
以前のシルバーであったら見られない変化だ。

しかし負けは負けだ。
秘密にしていること‥‥、ヒビキを見ると嬉しそうにバクフーンに抱きついている。

その笑顔に胸が高鳴るのと体温が一気に上昇するのを感じた。

気がすんだのかバクフーンをボールに戻すとシルバーに寄ってくる。



「言ってもらう前に僕の話を聞いて」

「何だ?」



一回目を閉じて決意を固めた藍色の瞳をシルバーに向ける。

心臓は走った後よりも早く駆けてシルバーに聞こえてしまうんじゃないかってくらい鳴っている。

思わず強く手を握り締めた。



「僕は、シルバーが好きだよ」

「っ!」



一気に頬が朱に染まり、動揺したように目が泳ぐ。

シルバーの反応で確信を持ってシルバーの手を握った。



「ねぇシルバー」



そろそろYesかせ



答えはひとつだけ!



end
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ