企画・リクエスト・記念

□コンビニ寄るけど来る?
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ただその夜はベッドに入って目を閉じても何故だか眠れる気がしなくて、僕はベッドから這い出る。
寝間着代わりの服を手早く着替えて僕は暑苦しい真夜中の外へ出た。





夜道に出て見ると蒸し暑い空気肌つきまとう。
僕は空を見上げながら歩いていると前を見ずに歩いていたから誰かにぶつかった。


「あ、すいま「ヒビキ?」


顔を定位置に戻すと夜の月明かりでも映える赤が僕を見た。


「し、シルバー!?何でこんな時間に?」

「それはこっちの台詞だ」


そう言ったシルバーは暑そうにパタパタと手を振った。

その目線は何となく反らされてる気がして。
僕は学校でのあの事を思い出して思わず顔に熱が籠もる。

あぁ!ほら、シルバーだって恥ずかしそうにしてんじゃん!

気まずい空気が蒸し暑い空気と一緒に流れる。

僕はポケットに入っていた財布を触って確かめてからこの状況を打破するために傷のないシルバーの手を取た。


「それよりシルバー!今からコンビニに寄るけど来る?」


ぎゅっとに握ると恥ずかしそうに思ったより細い指が握り返した。


「‥‥行く」


目を反らしながら彼は真っ赤になりながらもちゃんと答えてくれた。
僕は無性に嬉しくなってそのまま繋いだ手を降って夜道を歩き出した。


「おいヒビキ!」

「どうしたの?」

「手!手!」


頬を赤くしたシルバーの言われた通りに手を向ける。
どうやらシルバーは繋ぎっぱなしだった手が恥ずかしかったらしい。
僕はこそばゆくなったけど離さないという意識を込めて握り返した。


「いいじゃん!そのまま行こうよ!」

「で、でも」

「大丈夫!誰も見てないって!」



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