企画・リクエスト・記念
□お泊りえろ本の隠し場所
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「なんで俺こんなことになってるんだろ‥‥」
呟くように俺が言った場所は何故かヒビキの部屋。
引っ張られるように連れてこられたヒビキの家で、風呂に入れさせてもらい、今はヒビキが風呂に入っている。
服もヒビキから借りて、濡れて邪魔な肩に掛かった赤い髪を持っていたゴムで結い上げた。
改めて部屋を見ると、それなりに整頓されていた(と言ってもヒビキはあんまり整理整頓がうまくなかったような気がする。多分母親がやってんだろう)。
ふと俯くとベッドの下から何か雑誌がちらっと見えてしまった。
「‥‥‥!」
(え、エロ本!?ヒビキに限ってそれはないだろ。あ、でも流石に俺達高校生だからあるのかなぁ)
一度見つけてしまうと気になるもので視線を逸らすも何度も見てしまう。
(‥‥気になるな。‥‥よし)
決心して恐る恐る引き抜くように雑誌を取ってみた。
「こ、これは‥‥!」
そこにはグラマラスな感じ女性が写ってる訳ではなく、ころころとした可愛らしいキャラクター達が描かれている雑誌だった。
「ポケモンの雑誌‥‥?」
今巷で有名な『ポケットモンスター』略して『ポケモン』の専用雑誌のようだ。
更にベッドを覗くとポケモンのぬいぐるみ達が出て来た。
(か、可愛い‥‥っ)
可愛いものには目がないと自負はしているが、余り知られたくなくてヒビキが来ないのを確認すると抱き締めてみる。
ふかふかなそれを抱き締め感触を楽しんでいると、ドアが開いた。
「シルバー‥‥?」
「ひ、ヒビキ‥‥!」