企画・リクエスト・記念
□お泊りえろ本の隠し場所
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藍色の瞳をこっちに向けて顔真っ赤にするヒビキ。
その目線の先には俺と腕の中のぬいぐるみ達。
それに気がついて顔に火がともるように熱くなった。
(恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしいっ!ヒビキに見られた!)
様子を伺うように抱き締めたまま上を見ると、同じように真っ赤になってオロオロしているヒビキが。
「‥‥‥‥」
沈黙が走る。しかも見つめ合ったままで。
その沈黙を破るようにヒビキが喋り出した。
「‥‥シルバー、ポケモン好きなの?」
「そ、そんなことない!」
思わず虚勢を張って言い返すが、ヒビキはまるでわかってますとでも言うように頷いて見せた。
「そっかぁ。シルバーも好きなんだ。可愛いよねポケモン!」
今は隠れている太陽のような笑顔で嬉しそうに笑う。その笑顔に毒されてしまい、俺はまたむず痒くなるような感じがして曖昧な返事を漏らした。
「シルバー、ワニノコ好きなんだね。ずっと抱いてるし」
「‥‥お前は?」
「僕は全部!敢えて言うならヒノアラシかな!」
「あげるよそのぬぐいるみ」
「え、‥‥いいのか」
「いいよ!シルバーなら大事にしてくれそうだし!」
あとね、とまだまだ話の続きをしようとした時、下から声が聞こえた。
「ヒビキー!シルバー君!ご飯にするから降りてらっしゃい〜!」
「あ、もうそんな時間か。ほらシルバー行こ!」
そんな力があるとは思えないのに、俺を引っ張り上げると下に降りていった。
お泊りエロ本の隠し場所
「あ、シルバー君ワニノコ好きなのね!」
「!」
引っ張るように一階に降りたから、ワニノコのぬいぐるみを持ったままで再び赤面しながら一発ヒビキを殴る羽目になった。
‥‥ちなみに今ワニノコのぬいぐるみは俺のベッドの上にいる。
end