企画・リクエスト・記念

□ティー・ブレイク
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紅茶を口に運びながら答えるとグリーンは微笑みながら僕の口元まで顔を寄せてペロッと舌で舐めてきた。


「っ!!?」

「ん?どうした?」


顔が熱くなるのが感じて、舐められた所に触れると余計熱くなってしまう。


「〜っグリーンの馬鹿!」

「は?え、何で?食べかすついてたから取っただけだぜ?」


この馬鹿ウニ野郎!僕の気持ちも知らないでさ!

はぁ‥‥一人で緊張して馬鹿みたいのはのは僕だ。


「‥‥グリーン、誰にでもそれやってるの?」

「‥‥!悪ぃ!つい癖で」


間を開けてから多分僕と同じように真っ赤になったグリーンに半分ざまぁみろと思っていた。

たっぷりと恥ずかしくやった後、僕はからかってやろうと笑みを深くする。


「癖って誰にでもやってんの?」

「何言ってんだよ!レッドだけだって」


爆弾を落として来たグリーンを見たまま思わず固まってしまった僕。


「‥‥恥ずかしい奴」


ボソッと呟くとグリーンは緑の目を瞬かせて


「何か言ったか?」

「別に」


と言う。

なんか負けっぱなしみたいで悔しい気がする。

本当に告白してやろうか。

‥‥もういいや。告白してやる!

高鳴る胸を精一杯抑えながら、いつもの顔でグリーンに話しかける。


「‥‥‥グリーン」

「なんだ?」

「‥‥ううん、何でもない」



ティー・ブレイク



「レッド」

「ん?」


グリーンの顔が近付いてあの時のように柔らかいものが僕の唇にあたる。


「‥‥‥」

「‥‥‥」

「‥‥何か言うことはないの?」

「う‥‥っ」

「このヘタレ!」

「あ、ちょレッド待てって!」


愛しい時間を今は壊さないで。



end
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