企画・リクエスト・記念
□僕を一緒に
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※設定より二年後、つまり緑赤16歳、響銀琴14歳。
ある寒い冬の昼下がり、グリーンのポケギアが甲高い音を立てた。
「はいはいちょっと待てよ〜」
緑色をしたポケギアを手にしてボタンを押すとそこからは聞き慣れた祖父の声が聞こえた。
『グリーンかのぅ?元気にしとるか?』
「じいさん?元気にしてるけど‥‥。どうしたんだよいきなり」
『グリーンに大事な話があるんじゃが』
「大事な話?」
『実はのぅ――…』
ポケギア越しに聞こえるユキナリの声が遠く聞こえる。
未だに事実を伝わる声は嬉しそうに弾んだ。
「嘘‥‥だろ?」
でもそれはグリーンにひとつの決断を迫られるものだった。
*