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とある日の放課後の用具倉庫前にて
用具+綾部


「一、二、三……用具委員は全部で五人ですか?」
「あ?何だいきなり。そうだけどそれがどうした?」
「嘘です。後一人いますよね?」
「いねぇよ。変な事言うな」
「います。とーないが先輩と呼んでいたんですから四年か五年の用具委員がいるはずです」
「いやいやいねぇよ。絶対にいねぇ」
「俺も見た事ありませんけど…というよりこれで全員です」
「ぼくもそー思いまーす」
「ぼくもー!なめさん達もそういってまーす」
「ぼ、ぼくも……」
「ほらな、お前の勘違いだ」
「違います。確かに用具委員に向かって呼んでたんです。後一人いるはずです」
「その用具委員がいないって言ってんだからいないんだよ。素直に聞き分けろ」
「……せ、先輩…それってもしかしてお化け………」
「違う!断じてそんな得体の知れないものではないぞ平太!綾部の勘違いだ絶対!!ぜっったいっ!!!!」
「あ、綾部先輩…その人の名前とか、知ってるんですか…?」
「ちょっ、しんべえ!名前なんて聞いて呪われたらどうするのさ!」
「いや、名前が分かれば何か分かるかもしれない。綾部先輩知ってますか?」
「んー、確か……"けま"って名前」
「「「「「……………………」」」」」


「それ俺なんだけど」






綾部はいつまでも"しょくまん"だと思ってる。

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