お礼文

□エイプリルフール
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今日も、晴天の中、元気にサッカーをする子供たち。



そんな中、突然地面が揺れ、雲行きが怪しくなる。
そして、ドーンッという音とともにグラウンドにいた雷門イレブンは吹き飛ばされてしまった。




「な、何事!?」



目の前は砂煙で何も見えない。



?「…おろかなる地球人ども、ひれ伏すがいい…!!」



煙の中から聞こえた声に、耳を疑った。
そう、この声は聞いたことがある。



円堂「…!!お前は…!!」



煙がようやくひいてきて、視界がよくなる。
目の前には見覚えのあるユニフォームを着た3人と黒いサッカーボール。



天馬「か…狩屋!!?」

狩屋「やぁ、天馬くん。」



狩屋はいつもの調子でにやにやと笑う。



円堂「ヒロト…緑川…!!」

ヒロト「また会ったね、円堂くん。」

緑川「久しぶりだな。」



雷門イレブンは何事だと騒ぎ出す。
いや、これは10年前にもあった出来事なのだ。



「こ、これって…」

剣城「何か知ってるんですか?」

「知ってるも何も、10年前と同じ…」

神童「10年前…?」



そう、これは忘れもしない、10年前の、エイリア石の…!!



円堂「ヒロトお前、また繰り返すつもりなのか!」

ヒロト「繰り返す?違うよ円堂くん。僕は受け継いだんだ。10年前、あれは終わってなんかない、続いていたんだよ。」



ヒロトがそういうと、狩屋が黒いサッカーボールを思いっきり蹴った。


音無「みんな逃げて!!」


これも同じ。
ボールはものすごい威力を保ったまま、サッカー棟目掛けて飛んでいく。


「ふざけんなぁあ!!」


そう叫ぶと3人は憎たらしく笑った。



雷門イレブンはわけがわからないまま黒いボールを見つめている。


霧野「まさか、あのボール…!!」

音無「あのボールは、学校を破壊するほどの威力があるの。」

鬼道「10年前、あのボールで何校もの学校が破壊された。」


それをきいた雷門イレブンは恐怖心で満たされる。



もうだめだ、諦めて地面に膝をついた。
ボールがサッカー棟にあたり、目を閉じた。




























…おかしい。
破壊音がしない。


目を開けてみると、いつのまにか空には青空が戻っていて、サッカー棟もそのままだ。


「こわれて…ない…?」



グラウンドに目をやると、やはり3人はまだいて。
狩屋は転がりながら笑っている。
大人2人も、声をあげて笑っていた。



鬼道「き、基山、これは一体…」



円堂はポカンと口をあけ、音無は腰を抜かして立つことができない。
唯一いつも冷静な鬼道が口を開いた。



ヒロト「あははっ…いやぁ、ごめんね。今日だからこそできるなって思って。」

円堂「ど、どういう意味だ?」

緑川「円堂、今日は何の日だ?」



そう聞かれるが、円堂の思考回路はどうやらまだ動かないようで。


音無「え、エイプリルフール…」

「あっ…」


音無の言った単語でひらめく。
そうか、そういうことか。



天馬「つまり、全部ウソ、ドッキリってこと?」

狩屋「あっははははっ…」

影山「そうみたい…だね…」

空野「な、なんだ…本当にびっくりしたよ…。」



雷門イレブンは安堵して、ふぅと脱力した。






…そして立ち上がった。


円堂「よーっし、お前ら、今日の練習メニューを発表する。」


円堂がいつになく黒い。


鬼道「円堂、ボールならたくさんあるぞ。」


鬼道もやる気、いや、殺る気だ。


狩屋「え…ちょ、な、何ですか…」

「標的はあの3人!悪い宇宙人をやっつけろ!!」



それを聞いた3人の顔がみるみるうちに青くなっていく。



ヒロト「や、あの、え、円堂くん」

緑川「鬼道、みんな、ごめんって…」

狩屋「み、みなさん…?なんか顔が怖い…」

「よーい…スタートォオオオオオオオ!!!」



円堂「さぁ…」


サッカーやろうぜ……?




〜エイプリルフール〜


END



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