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□帰ってきて早々
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牙山「なるさ様!どこにおられたのですか?探しましたぞ。」
「え、はぁ、すいません…?」
牙山「いえいえ!あなたが誤る必要は一切ないのです。ささ、こちらへどうぞ。」
「え?あぁ、はいはい。」
ゴッドエデンの中に入ると、大きなおじさんが丁寧になるさを部屋へ通した。
〜帰ってきて早々〜
中には見覚えのある、ひょろっとした男がガラス越しに何かを見ていた。
それは、なるさがもっとも嫌う光景。
なるさが部屋に入ってきたのに気づき、こちらに振り返る。
黒木「待っていましたよ。」
「はぁ、私はなんでまたここにつれてこられたのかまったくわかりませんが。」
黒木は、あぁ、と何か言い忘れたように口を開く。
黒木「普通に仕事と言っても来てはくれないと思ったので、少々荒いことをしました。」
「そのせいで、男の人が重症だったと思ういますけど?」
思いっきり蹴ったのを、覚えている。
だが、どこでお酒を落としたのかは覚えていない。
「私に何のようですか?大体、ここあんまり好きじゃないの知ってますよね?」
黒木「えぇ。承知のうえです。…あなたには、今日から選手の世話をお願いしたい。」
「…はい?」
もう一度聞き返すと、同じ答えが返ってくる。
「世話…ですか?」
黒木「そうです。」
何だ、と少し安心した。
もっと恐ろしいことを言われるのかと思いきや、全然、むしろ楽しそうなものだった。
黒木「ここが、どんなところかはもうお分かりでしょう。」
「シードくんたちが生まれる場所。」
毎日、体が壊れてしまうのではないかというくらいのサッカーの特訓を受けている子供たち。
今も、ガラス越しにたくさんの子供が並んでいる。
あまりにも痛々しいので、この施設をぶっ壊してやろうかと思ったが、1人では無理だと考え、あきらめたこともあった。
黒木「ここのはたくさんの選手がいます。
ですがその選手はまだ小さい子供。
成長期真っ盛りで、体調管理や健康管理はとても重要なことです。」
「ごもっともです。で、私がそういったものをすればいいんですよね?」
黒木「はい。近々、聖帝もお見えになられます。そのときはまたご連絡いたします。」
あとは牙山に何でもきいてくれとだけ伝え、部屋から出て行った。
なるさもそのあとを追って部屋の外へと出る。
すると、ドアの真ん前に牙山がどーんと立っており、こちらへどうぞ、とどこかへ案内してくれたのだった。
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天馬「円堂監督…。」
影山「天馬くん…元気だして?」
狩屋「剣城く〜ん…つ〜か〜れ〜た〜!!鬼道監督の練習キッツー!」
剣城「なっ、重い!よけろ!」
狩屋「剣城くんつめたーい…(よくしゃべってくれるようになったけど…)」
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