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□そもそも、自分とは
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「やぁやぁ聖帝サマ。ようこそいらっしゃいました。」
聖帝「なるさ、やはりここにいたのか…。」
虎丸「俺が前もって話したとおりでしょう?」
ヘリが飛んでいるのを見つけたなるさは家事を放置し、聖帝のもとへと飛んできた。
〜そもそも、自分とは〜
なるさは聖帝に円堂たちのことをすべて話し、なんとかしてもらえないかと説得を心見た。
聖帝「あいつらならなんとかなる。」
「いや、今一番なんとかできるのは聖帝であるあんたでしょう?」
さきほどからなんとかなる、の一点張りで自分は動こうとしなかった。
なるさはどうにかしてプロジェクトゼロの計画を粉砕したかったが、聖帝の権限でも無理なら自分でもどうにかできる問題ではないと察した。
聖帝「俺はな、円堂たち雷門イレブンが、このプロジェクトを失敗という方向の持っていってくれるのではと期待している。
そしてそのほうが雷門イレブンの力にもなり、このゴッドエデンにいる子供たちの心でさえも変えてくれるような気がするんだ。」
「…まぁ、そうなることを願うしかないか…。でも、せめて監禁されてる5人を解放してあげることはできない?」
虎丸「それは心配ありません!警備員はそこまで強くありませんから。」
聖帝「それに、そこには鬼道もいるんだろう?だったら心配ない。あいつなら簡単に抜け出すさ。」
なるさはしぶしぶうなずき、用意されたケーキを食べ、家事に戻った。
晩御飯の用意をしていると、シュウが嬉しそうにかけてきた。
「どうしたのシュウ?」
シュウ「僕、天馬たちと友だちになったんだ!!」
シュウの話をきくと、どうやら雷門イレブンと一勝負したらしい。
力の差は天と地であっても、おもしろかったらしい。
シュウ「三日後に、雷門イレブンとゴッドエデンでサッカーの勝負をするんだ。」
「三日後…。」
三日後、それはプロジェクトが完成する日であった。
雷門イレブンと戦わせて、究極のチームを作ると言うわけか。
結局、自分には何もできないのか。
心の中でそう思い、それを認めたのがすごく悔しかった。
練習からみんなが帰ってきて、みんなが食べている中、白竜はなるさの異変に気がついたが、なるさは大丈夫というように笑顔を返した。
「何ができるかな…。」
なるさは窓から空を見上げた。
すると、サッカーボールが勢いよく飛んできて、なるさの部屋にあるものが少々破壊された。
「な、何事!?!?誰!?」
こんな高いところにボールを蹴れる奴なんて、この島には何人もいる。
窓から顔を突き出し、上下左右をみてみるが誰もいない。
すると、下のほうから声がした。
不動「そんなとこから顔だしてると、頭から落ちるぞーー!!」
「ボールで吹っ飛ばそうとしたやつに言われる筋合いないわーーーー!!」
そういった瞬間、体が急に軽くなり、落ちていく感覚に見舞われた。
不動「…は…?」
「いやぁあああああああああああ!!!!」
いや、落ちていた。
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天馬「シュウって良い人だったんだな!」
シュウ「僕は悪い奴じゃないさ。」
剣城「なるささんは元気にしてるか?」
シュウ「気になる?あの人がどういう状況か。」
狩屋「そうそう、剣城くんは気になってしょうがないみたいだから話してあげて。」
剣城「なっ…!!!べ、別にいい!!」
影山「照れちゃってますね。」
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