リレー小説(その二)

□Knight×Laurentia!
1ページ/2ページ

Side ルカ



一体俺はどうしたらいいのか。

フィアのやつと喧嘩……否、ちょっとまて、喧嘩か?

まぁいいや。

とりあえず、仲直りして、書類整理をしていた。

「……ルカ、おわらねぇんだけど」

シストがぼやく。

この前からの一件で室内業務がたまっていてな。

シストは書類整理が得意だ。だから、手伝ってもらってたんだけど……

「……ん?」

不意に鳴り響いた通信機。

城にいるときになるとは、珍しい。

「はいよ、こちらルカ・ラフォルナ……」

通信相手はアレクだった。

『ルカ、侵入者がそちらに向かってる。捕まえろ』

「はい?」

侵入者。

なんだか、その言葉には耐性がある。

「ロゼ様か?」

『いや。違う。だから連絡入れたんだろうが』

呆れた声が返ってきた。

そりゃ、当然か。

ということは。

「やばくないか?」

というのが俺の素直な感想なわけで。

「シスト、いくぞ」

「え?」

「侵入者だってさ。こっち向かってるって。迎え撃つぞ!」


















廊下に出て、きょろきょろしていたら、それらしい人物を見つけた。

黒髪。俺と同じ黒髪だ。

このあたりで黒髪の人間は、珍しい。

ヒトラーたちがいる部屋のほうへ走っていく。

「待て!」

とまれ、と叫んでも、とまらないその人物。

しかも、足速い。

仕方がない。

追いかけた、んだけど……





 
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ