お話

□雨の日
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私は大海のジュビア。幽鬼の支配者のエレメント4。どんな魔導士にだって負けない。
なのに……!
「おい雨女。マスター知らねぇか?」
「…ガジル君、ジュビアは今落ち込んでるのでほっといてください」
「ア?またフラれたのかよ」
ジュビアは雨女で、そのせいでいつも恋人は雨を避けるように離れてゆく。
そしてジュビアがこうして落ち込んでいると、決まってガジル君だけは声をかけてくる。
「ガジル君だって、雨ばっかりじゃうっとおしいでしょう」
「フン!雨だろーがヤリだろーが勝手に降らしとけ」
「…ジュビア、ヤリは降らせられない」
「チッ、たとえだ」
面倒くさがりながらもジュビアの話に付き合ってくれるから、ちょっと元気になる。
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