戦国

□わからない
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 浅「あ、長宗我部殿。
 おはようございます。」


 長「乱世に迷いし
  哀れなる魂よ…。
  鳥たちのささやかな
  祝福を捧げよう…」




  浅「は?なんて?




 明「『浅井長政か、
  おはよう。』と
  言っているのですよ」



浅「すいませんわからないです。



  「てかよくわかり
  ますね明智殿!!」



  明「はは。
   長い付き合い
   ですからね。」




  浅「もう一度言って
   頂けたら嬉しい
   のですが…」



  
 長「天からの甘い
  囁きをお前の
  脳裏に刻み込め…」



浅「すいませんやっぱりわからないです。




 明「『もう一度優しく
  教えてやるからしっ
  かり聞いておけ』と
  言ってます」




 浅「無理です!!
  考えたけどやっぱり
  わからないです!」




 長「哀れなる魂、
  我の影武者となれ…
  凄絶なる道が開ける
  だろう…」




 浅「えーっと…





 明「『俺の真似をすれ
   ば意味が分かるよ
   うになる』と言っ
   たのですよ」




  浅「わからーん




  明「元親殿にしては
   いい考えですね。
   浅井殿、試してみ
   てはいかがです?」


  浅「はぁ…
   やってみます。」




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   そして、
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  市「長政様、一緒に
   散策に出掛けま
   せんか?」




 浅「乱世に溺れし
  哀れなる花よ…
  今、我等ひとつと
  なりて凄絶なる道
  を共に歩もう…」

(おぉ市、ちょうどいい。ならば今から一緒に散策に出掛けようか)





市「は?マジ意味わかんない。頭いかれてんじゃない?

 (恐ろしい程の無表情)








浅「市ぃいいぃいいっ!!

  ( 吐血 )




■□■□■□■□■□■□■□
この後の一週間、市は口も聞いてくれなかったという。
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