rabbit hunt

□4話
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僕たち一年生が入学して1か月があっという間に経過した。




桜も散って緑の葉が目を出してきた頃。
僕も学園生活に慣れてクラスメイトとも仲良くなったそんなある日。












『え?学年クラス別対抗レクリエーション大会??』




前の席に座っている姫神くんと教室でお昼を食べていたらそんな話題が湧いた。



『そう!年に一回学園全体で上級生との親睦会って名目でレクリエーションが催されるんだよ。しかも、それに勝利したクラスはなんと豪華賞品がでるんだって!!w』



姫神くんは缶コーヒーを飲みながらウキウキした感じで話し始めた。

ちなみに缶コーヒーはエスプレッソ。
砂糖やミルクの入っていないそれを美味しそうに飲んでいる。

う〜ん、姫神くん・・・見た感じは甘党万歳って感じなんだけど意外だ。



『ふーん。で、どんなことやるの?』




僕はお弁当を食べ終わり鞄にしまって飲みかけのレモンティーを飲む。


うん。
美味しい。




『そうだねぇ・・・種目は毎年違うんだけれどね?去年の先輩はドッジボールだったかな?ちなみに中等部でもレクリエーションあって僕たちは宝探しだったよw』


『へぇ・・・ドッジボールとか、宝探しとか結構幼い遊び感覚なことするんだね。』


『幼い・・・遊び感覚・・・?』




一瞬にして黒いオーラを纏った姫神くん。

あ、あれ?;
僕なんか言った??;



『ひ、姫神くん;なんかオーラが黒い・・よ??;』


『Σ(゜-゜)あ、ごめんねwでも、遊び感覚なんて大間違いだよw』




いつもの
姫神くんに戻った彼は説明を始めてくれた。







彼曰く、この【学年クラス別対抗レクリエーション大会】とは学園全体を使った一種の戦争らしい。

去年のレクリエーションはけが人続出で骨折、脳震盪など全治何か月の人もでたとか。

子供の頃のルールの顔面セーフはなくって効率的に相手を潰す為に狙う人が後を絶たなかったとか・・・
ちなみにまだ意識不明で寝たきりになった人が学園に帰ってきてないという始末;

どうやら本気で戦争らしい;




宝探しの時は探偵を雇う人がでたり、人を使って探し出したり、見つけた人を脅したりして賞品を奪うなど犯罪紛いなことをする生徒が続出したらしい。






『・・・で、なんでそんなに熱くなるのかな;』




説明を聞いて僕は背筋に悪寒を感じた。

なんでそこまでたかが学園行事に熱くなるのか・・・物凄くなぞだった;





『・・・・唯くんってはないちもんめっていう遊び知ってる?』


『?・・・うん。あの【あの子がほしい。あのこじゃわからん。】ってどっかの地方の遊びでしょ?それがなにか・・・』




ふふふふふっと低く笑う姫神くん。

そして言葉を続けた。





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