TITLE
□君の後ろ姿
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君の後ろ姿
「ありがとう、隆ちゃん」
君と会うのは
君がなんかあったとき
俺を求めてくれるのは嬉しい
だから連絡きたらすぐすっ飛んでいくし
俺と話して元気がでてくれたら嬉しい
けれど、それと同時に切ない気持ちになるんだよ
君の後ろ姿
だんだん遠くなってゆく
手をのばしても掴めない
こんなに小さいのに
小さいから、掴めない?
頬を涙が伝う
(いま振り返らないで……)
君は一度も振り向いたことなんてないのに
そう思ってしまうのは、期待しているからなのかもしれない
この瞬間だけ嘘をつかないでいられる
君のことを好きな、ありのままな自分
「なんて馬鹿なんやろ……」
壁にもたれかかって上を見上げた
END
君の後ろ姿を見送る時だけ
君に恋してる 僕でいられる