TITLE
□窓絵
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キミは僕の方をチラリとも見なくなった
じいっと窓の向こう、空を見つめている
朝も昼も夜もずっと
もし僕が話すことができたなら君を振り向かすことぐらいはできたかな
こんなの寂しいよ
同じ部屋なのに
こうなる前に僕に見せてくれた太陽のようなエガオ
きらきら光るキミを好きだって思った
いまもあのエガオに恋してる
(意識はあるのに手すら動かない)
前みたいにキミのベッドに僕が腰かけて
また聞きたいって言ったギターの話したいな
でももう叶わない
指一本動かせないし
話そうとしても唸るような声がでるだけ
それならいっそのこと楽になっちゃいたい
(ああ、空になりたい……)
キミは空をみて笑っているのだろうか?
……だとしたら尚更、空になりたいな
END
あぁ僕は空へ行きたいよ
すべて見わたす空に