恋すてふ♪
□一、出会い
2ページ/4ページ
――……‥‥
夕日が照らす船着き場。新選組の幹部一同は、宮島の地に降り立った。
「まさか、有名な安芸の宮島に来れるなんて思ってもみませんでしたよ」
島内を観光しながら、沖田が言った。
「会津藩から宮島で会合に参加せよとの御達示だが、観光を兼ねても良いと言うことだ。いや、得したなぁ」
にっこり笑う近藤。そんな話をしているうちに、予約していた旅館に到着した。
部屋に通してもらい、一同は荷物を置くと土方が口を開く。
「会合は明日だ。丸一日ある」
「じゃあさ、これから島内見てきても良い!?」
「あぁ。夕食まで、時間あるしな。それまでなら、許す」
藤堂の質問に、土方は微笑んだ。
そんなこんなで、夕食までに宮島の中を散策することにした。
近藤と土方にいたっては、話があるので旅館に留まることになった。ちなみに山南と井上と山崎と島田は京の屯所で留守番だ。