短編

□どんなものより… 財前ver
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この日は、夜月に屋上に呼び出された。なんとなく嫌な予感しっとんやけどなぁ。

『光…。』

「なんや、用事あるんやないか?」

『別れよう。私達。』

―別れよう。私達―

その言葉が頭の中をループしっとた。

『今、光はさ私のこと本当に好きでいてくれてる?いてくれないよね。そんな、ふうな愛情はいらない。けどね、蔵なら私のこと、ちちゃんと思ってくれてる。だから・・・私もその蔵の気持ちにこたえたい。だからさ、別れて。』

嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘やぁあああっ!!夜月が離れるなんてありえへん。ありえないんっすわ。んなことあるわけないんっすわ。

そしたら、もう夜月の首を絞めてたんや。

『光ぅっ…く、くるしぃっ!』

首を絞めてる、俺の腕をつかむ。でも、逆俺はもっと力を入れた。俺は、愛してるっすわ。食べてしまいたいほどあいしてるんすわ!!

…食べてしまいたい?
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