隠された扉

□鈴の音
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チリン














なぜ、このような場所で鈴の音がする?
私は気でも違ったのか



「…」



力を振り絞って顔を僅かに動かすと、ほんの少し前方に、鈴は確かにあった。
土と、それ以外のもので薄汚れた鈴に、私は見覚えがある













「目が覚めたかい?」


「ひどい怪我だったんだから、動くんでないよ」


「ごはん食べるかい?」














あの女の鈴だ。





呪砲に使われたのだな。
あの状態ではただで済むとは思わなかったが、まさかこんなカタチで再びあの鈴を見ることになるとは…



「…くっ………」















動け














届け













私は自分の体にこれ以上鞭打つことなど、後にも先にもないのだから。





今だけでいい。











私に関わったために命を落とした、あの憐れな女の鈴よ。









私の手に納まれ。










帝国に仇成したのは、私とおまえだけなのだから。

我が手に納まり、その時が来るまで
















鈴の音よ、泣かないでくれ





fin.


暗い。
とにかく、暗い。
台詞もあやふやです。間違っていても指摘しないで!
この二人のカプ、めちゃめちゃ好きだったんですよぉぉぉぉぉおお!!!!!!!!
悲しすぎる…
H18.5.29

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