ギルベルト・バイルシュミット 夢小説

□愛?傘
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ザァーーー……。
「雨かよ……」
ヴェストの言う通りすごい雨だ。
「プーちゃん、待っててくれたの?」
「俺様はプーちゃんじゃない…」
呆れた顔をすると、頭を撫でてきた。
「エヘヘ……、いい子 いい子」
「立ったら俺様の方が背高いんだからな………、しばらく何も言わず頭撫でてろ」
俺がこう言う風に言っても、優しく接してくれる。
「雨、いっぱい降ってるね〜」
確かに雨の量がさっきよりも増えていってる。
「帰るか…?」
笑顔で頷いて、俺を見る。
「うん!!」
ザァーーー……。
「プーちゃん、傘ある?」
「あるぜ?」
俺が傘を持ってきてるのに、驚いた顔を見せた。
「わっ、私忘れたから入れて?」
「ほぉ…、入れて?」
「……入れてください…」
ニヨニヨ
「いいぜ?入れよ」
ごそごそと鞄の中に何かを入れて、恥ずかしがって入ってきた。
パシャ、パシャ……。
何度も俺とこいつの肩があたる。
「プーちゃん、顔!赤い!」
そう言うこいつも何だけどな…。
「プーちゃんって好きな人いる?」
こいつの質問は、本当に唐突だ。
「……お前は?」
さっきよりも、真っ赤になりながら俺の顔を見る。
「……いる…よ?、……プーちゃん」 
「……ヘ?」
「…だからっ…プーちゃん」
そう言って、鞄で顔を隠す。
かわいい………。
俺様をプーちゃんって呼ぶのは、
聞き捨てならんけどな……。
「あっ、明日学校ねぇし、一緒にどっか行こうぜ?」
「えっ?」
「俺様もお前が好きだぞ?」
そう言うと、初めて見るいつもと少し違う笑顔を見た。


こいつから告白して来たのは、この俺様のオーダーメイドのひよこ折りたたみ傘のおかげだろう…。

日本に教えてもらった相合い傘だけ……
俺様にとっては、愛々傘だな…。
毎日持ち歩いてみるか
ひよこちゃんを(笑)

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