甘いお菓子箱

□due
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『ん……ふぁあ…良く寝ました…』




んーっと気持ち良さそうに伸びをしながら目を開けたレンは目と鼻の先にある男の顔に思わず悲鳴を上げた






『…キ、キャアァアア!!!』






ーーーーーーーーーー…




メフィスト「先程は誠に失礼しました☆弟の躾がなっていなくて申し訳ありません。

アマイモン、何か言う事があるだろう」



メフィストがそう施せばアマイモンは無表情でチョコンと頭を下げた




アマイモン「驚かせてしまってスミマセン。

甘いニオイがしたのでつい味見をしてしまいました」






『は、はい…(味見…?)』




ぎこちなく頷くレンを穴が空く程ジーッと見つめているアマイモンを他所にメフィストは自己紹介を始めた






メフィスト「私の名前はメフィスト・フェレス。正十字学園の理事長です☆

そしてこちらが私の弟のアマイモン。貴女のお名前を伺っても?」




パチンッと綺麗にウィンクを決めるメフィストに我を取り戻したレンが慌ててバッと頭を下げた






『わわ!!こちらこそなんか助けて貰いまして有難うございますっ!!

私の名前はシェルリア・レンです!!理事長さん、アマイモンさんのお2方は私の命の恩人です!!』





ニコッと花が咲きそうな程輝かしい笑顔でそう言えばメフィストもニッコリとそれに応えてくれた





メフィスト「そんな体した事はしていませんよ。それと私のことは理事長さんではなく名前で呼んで下さると嬉しいです☆」






『あ、はい!!ではお2人共私の事もレンとお呼び下さい!!』




そう言って握手を求めるレンに「おっと失礼☆」と紫色の手袋を外して握手を交わした2人をアマイモンはガリッと自分の指を噛みながらその光景を見つめていた
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