瑠璃姫は人魚姫

□act.1
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ー北西の無人島ルスカイナー

そこには2人の人影が…

「さて……この島には人間は もはや我々二人…いや、三人か…?まァいいーー見ろ この大自然!!大昔…ここには国があったという…だが生存競争に人は敗れた…苛酷な自然天険地だ………!!!」


片目に一本のキズがある老人は麦わら帽子を被った少年に語りかけながら自分達を覆う木々を見渡す。

「大冒険の匂いがするっ!!!」

麦わら帽子の少年がそう言った直後だった。マントを深く被った少女がこちらへ向かって来たのだ


カサッ


『うぅっ…道に迷ってしまいました…』


「ん?お嬢さん、何故こんな無人島に…?」


レイリーは突然何処からともなく現れた少女を探るような目で見据える。その視線に気づいたのかマントの少女は慌てて言葉を紡いだ


『あっ!えとっ小舟で海を彷徨っていたら、この島に辿り着いてしまいまして…』


「そうか…それは大変だったな…」


レイリーが一人、頭の中で何か考えを巡らせていると目の前に佇むマントを深くかぶった少女が遠慮がちに話しかけて来た


『あっあの!』


「…どうした?」


『お2人は何をなさっているのですか?』


唐突な質問に呆気にとられたレイリーだが何事もなかったかの様にレンの質問に答える。


「ああ…ここにいる麦わら帽子の少年をこれから鍛えるのだが…」


そこでレンは瑠璃色の目が零れんばかりの大きな瞳を凝らしてレイリーの顔を凝視した

『っ!!も、もしかして…レイリー様でございましょうか??!』


「そうだが…む…もしや君はレン姫か…!?」




レイリーが肯定し、彼も何かに気づいたらしく少女を懐かし気な表情で見つめた


『はい!レンでございます!!お、覚えていらしたのですね!』


マントから覗く透き通った白銀の髪にパッチリとした瑠璃色の大きな瞳。絶世の美女と言った陳腐な言葉では言い表せない程目の前の彼女は美しかった


そうしてレンがマントを取った直後、ルフィは目をこれでもかという程見開いて一歩、また一歩とレンに近づく。


ル「レンっ!?お、お前レンなのか?!」


『…はい、そうですけども…?あ、れ…?麦わら帽子……っ!!?も、もしかしてルフィでいらっしゃいますかっ!?』


ルフィの表情が確信へ変わった。レンをもう一度目に写すと彼はレンに走り寄って目の前で立ち止まる


ル「おう!おれだ!ルフィだ!しっしっしっ!なっつかしいなァー!まさかこんな所で会えるなんてな!」


『本当に久しぶりですね!!ようやくお会いする事が出来ましたっ…!!』


レンは再会を喜ぶように満面の笑みでルフィに微笑んだ





ル「…ああ!約束…覚えてるか?」


ルフィは何年振りに再会し、大人になったレン姿を目にして照れ臭そうに笑った
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