瑠璃姫は人魚姫
□act.16
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下山中ルフィ・レン一行ーー
ウソップ「ルフィ!!レン!!やっぱ今の爆音だろ!!」
『確かに…今の音は爆発音と同じものでしたね…』
ロビン「私達が来た方向よね…」
チョッパー(フランキー)「この足跡の奴と関係あんのかも知れねェ!!」
チョッパー(フランキー)の視線の先には巨人の様な大きな足跡にむけられている
ルフィ「…なんかいるのは間違いねェ…獣みてェのが2匹!!
戻ろう!!ナミ達が危ねェ!!」
『そ、そうとお決まりになられましたらお早く引き返さなければなりませんね!!
どうかご無事で、!!!ナミ様!チョッパー様っ!!』
吹雪が舞う中、来た道を引き返すレンの表情はただ仲間を無事で迎えたい、その一心でーー…
小さな体で氷の山を行き来する彼女はやがて猛然と吹き荒れる吹雪の中に溶け込んで行った
ーー…
スコッチ「"茶ひげ"だな?お前も殺しのリストに入っている」
フランキー(ナミ)「キャ〜〜〜〜〜!!」
サンジ(チョッパー)「ギャーー何だコイツ〜〜〜!!!」
突然3人の目の前に現れた巨大な獣人は茶ひげに向かってバズーカを構えながら尋ねるように確認を取った
茶ひげ「え…!!ロックか!!?」
スコッチ「スコッチだ」
茶ひげ「今…バカな事を…ウォッホ!!聞き違えた。焦ったぜ!!
"M"からおれを助けろという依頼だろう!?さァ!!さっさと"麦わらの一味"を…!!!」
"仲間"が自分を助けに来てくれたと思い込み、心の底から安心したのも束の間、次の録音テープを聞いた茶ひげは絶望感を真に受ける事となるのだ
スコッチ「"M"の依頼でお前も殺しに来た…」
信じられないという表情をする茶ひげにスコッチは更に言葉を繋げた
スコッチ「コレを聞け…」
カチ
シーザー【…あー…それと…あいつ。何て名だったか
敵に捕まったらしい…あのクソみてェなヒゲ顔の…元々マヌケで有名な】
録音テープをそこまで聞いていた茶ひげだが、あまりの衝撃に何が起こったのか分からない。
シーザーの声を聞いてもまだ、希望を捨てずにいる茶ひげは見ているフランキー(ナミ)とサンジ(チョッパー)にとっても残酷なものだった
茶ひげ「マスター……………!?……………!!」
シーザー【ああ、そうだ"茶ひげ"。…アレも足手まといだ…もういらねェ
殺せ…】
無惨にも潔いテープ越しのシーザーの声は茶ひげを現実に引き戻した
誰よりも尊敬し、自分の命の恩人として丁重に気を遣っていた"M"からのその一言は相当なダメージで茶ひげの心を打ち砕いた
ポロッ…
無意識の内に目に溜まった涙が白く、純白な雪にポロポロとこぼれては跡を残していく
スコッチ「お前が"茶ひげ"でいいんだな?」
シーザー【よくここへ辿り着いた。もう大丈夫だ…!!安心しろ】
茶ひげ「ウソだ…!!」
シーザー【茶ひげ、お前は有能な警備兵だな】
茶ひげ【いえいえ…!!ウォッホッホ!!】
茶ひげ「マ"スタァ〜〜〜〜〜〜〜!!!」
茶ひげの叫びも虚しく、それから5発程至近距離でバズーカを撃たれている
ドォン!!!
ドォン!!
ドォン!!
ボコォン!!!