瑠璃姫は人魚姫

□act.18
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シーザー「シュロロロロ…!麦わら…ね。お前にはジョーカーがいるってのになァ…!!!まったく罪な女だぜ」





『ドフラミンゴ様、?どういう意味なのですか?』




目を大きく見開き、首を傾げるレンにヴェルゴが口を挟んだ





ヴェルゴ「シーザー、今はよせ。無理に記憶を引き出すと返って厄介になる」





モネ「あらヴェルゴ、それレンの前で言ったら意味ないんじゃない?」






ヴェルゴ「そうだった。おれとした事がとんだ失態だ。レン、今の会話は全て忘れてくれ」





『…、あの…記憶とは…?わたくしは何か記憶を失くしているのでしょうか…?』





不安気に目をしぱしぱと瞬かせ、3人を見つめるレン。その瞬間、研究所の外で船が発火した






シーザー「ん〜〜?何をイカレたマネを…ヤケクソか?パシフィスタ野郎…!!

シュロロロ、実験後お前の死体は有効利用させて貰うからなァ…!!」





ーーーーーーーー…





ロー「さて、ーーこれで映像電伝虫には映らねェ……すぐにはバレずに済みそうだ…」






映像電伝虫に映っていない事を確認したローは体に巻きついていた鎖をジャラ、と意図も簡単に解いた





ルフィ「何だお前……どうやって"海楼石"の鎖取ったんだ!!?」






ロー「ーーなに、初めからおれのはただの鎖だ。能力で簡単に解ける。

おれが何ヶ月ここにいたと思ってんだ。いざって時にすり替えられる様に普通の鎖を研究所内にいくつも用意しておいた


何かの間違いでおれが捕まった時"海楼石"だけは避けられる様にな…」





カラクリを説明しながらルフィ達の"海楼石"の鎖を解いていくロー。海楼石の鎖から開放されたルフィは腕を伸ばして大きな声を上げる






ルフィ「うおーーー!!自由だ〜〜!!!」





ロー「叫ぶなバカ!!」





ルフィに注意すると、ローはクルリと振り返り、たしぎ(スモーカー)とスモーカー(たしぎ)を目に映した





ロー「さァお前らを…どうしようか……少し知りすぎたな

お前らの運命はおれの心一つ…」





スモーカー「どうするかはもう決めてあんだろ。さっさと…」






たしぎ「え」




スモーカー「あァ!?」





体の違和感がなくなり、それに気づいた2人。だが一方のたしぎは前が全開かつ大胆な格好をしているのに悲鳴を上げた






たしぎ「きゃーー!!!」





スモーカー「何を女みてェな声出しやがって小娘が…」






たしぎ「は…早く鎖を解いて下さい。何でも言う通りにしますから…!!」






スモーカー「フザけんなたしぎィ!!海賊に媚びてまで命が惜しいか!!?」




声を荒げながらたしぎを睨みつけるスモーカーだが、それに負けじとたしぎも声を張り上げる






たしぎ「今は!!土下座をしてでも命を乞うべきです!!!私達がここで死んだら部下も全員見殺しにし!!ヴェルゴ中じょ…ヴェルゴもこのまま軍にのさばらせる事になり…子供達だって…」





そんな真剣な話をしている中、ルフィは早速檻から外へと移動していた





ロー「女の方がいくらか利口だな。おい白猟屋。お前を助ける義理はねェがお前らが生きて帰る事でヴェルゴが立場をなくせばおれにも利がある


ただしおれの話、ジョーカーの話については全て忘れろ。


ーーこれは…"頼み"じゃねェ。"条件"だ…!!お前の命と引きかえのな。

それともう一つ、瑠璃姫には何があろうと手を出すな。あいつはジョーカーとの記憶を失くしている。下手に手を出せば何かの弾みで思い出すかもしれない。思い出すと色々と厄介事が増える」





たしぎ「厄介事って…、」






スモーカー「詮索するなたしぎ。黙ってろ」





スモーカーはタバコを咥えながら目をたしぎに向ける。その時、檻の外から能天気なルフィの声が響いた







ルフィ「おーいトラ男ー!!どうやって中入るんだ!?早くレン助けに行かねェとあいつ泣き虫だからよ〜〜!!!」






ロー「おい!!何であいつ檻の外に!?」






フランキー「網破って出たーー網は海楼石じゃねェし…」






ロー「勝手なマネを!!レンは言われなくとも助けると言っただろう。少し大人しくしていられないのか!!」







フランキー「おい、それよりおれはサニー号を何とかしてェんだが」
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