妄想特撮シリーズ

□Fire with Fire
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【今回の敵紹介】



オリジナル敵「スザク」をはじめとする「グンダリ」、「トウテツ」。
単純な私ですからスザクはお分かりかと思われますが、以下、元となった存在の漢字と本来の意味の説明を。


スザク:漢字で書くと「朱雀」。
辰巳が好きな「四神」の一柱で、南天を司る霊獣として扱われる (故に、平安京の「南」側にある門を「朱雀門」と呼ぶのだそうな)。
鳳凰や不死鳥、ガルーダなどと同一視され、炎をモチーフにした鳥であるせいか、フェニックスと勘違いされる事も多い (って言うか不死鳥とフェニックスは別物だったのか……)。
当作品では悪ボスとして存在。普段は青年の姿をしているが、実際の所は……普通に真っ黒な鳳である。
蛇足だが、「鳳凰」とは本来、雌雄つがいの状態を指し、雄を「鳳」、雌を「凰」と呼ぶのだそうな。


グンダリ:漢字で書くと「軍茶利」。
仏教の「五大明王」の一人で、南天を司る。正式名称は「軍茶利明王」。梵語の「クンダリニー」の当て字なんだとか。
明王としての仕事は、疫病をもたらす毘那夜迦天を調伏する他、様々な障碍を除くと言われている。つまるところ、病気を治す明王様と言う事らしい。
当作品では「○○で候」が特徴の斧使い。パワーファイター……のはずが結局噛ませ。


トウテツ:漢字で書くと「饕餮」。
中国の「四凶」と呼ばれる悪神の一柱。「饕」は財産を、「餮」は食物を貪り食う事を意味する事から、悪食の神とされている一方、「何でも食べる」=「魔も食らう」という事で、魔よけともされている。とは言え、財産食う神様って……蠱毒の金蚕みたいで嫌なんですが、私。
当作品では「××でし」が特徴の幻術師。物質であれば何でも喰うという悪食とか言う設定があった割に、そんな設定を活かせないまま魁と焔に倒された。ざまぁみさらせ (待て)。


ちなみに、今回登場した連中の姿は、殆ど伝承に伝えられている物を参考にしております。

こうやって見ると、「南側を司るモノ」って多いんですね。饕餮に関しては、書物によって配置が異なるようですが。
そう言えば午も南の方角だな……とか、今になって気付きました。


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